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【週刊】東京23区「マンション割安率」ランキング:AIが判定した“本当の適正価格”より安く買えるエリアはどこか?
2026-01-19

【週刊】東京23区「マンション割安率」ランキング:AIが判定した“本当の適正価格”より安く買えるエリアはどこか?

Home Questが独自に収集した13,739件のデータを元に、AI推定価格と販売価格の差を「割安率」として算出。今、最もおトクに買える23区のエリアを価格帯別にランキング形式で発表します。

1. 独自データベースによる「市場の歪み」の可視化

現在、東京の中古マンション市場は、売り手の強気な価格設定と買い手の予算の乖離が広がっています。その中で、主観や広告的なキャッチコピーに惑わされず「本当に価値がある物件」を見極めるのは容易ではありません。

本コラムでは、個人開発の不動産分析プラットフォーム『Home Quest』が独自に収集・解析した 東京23区・合計13,739件(※直近分析対象数)の膨大な物件データを活用しています。主要ポータルサイトに掲載されている実際の「販売価格」と、我々のAIアルゴリズムが算出した「推定適正価格(実際の成約水準)」を全件比較し、その差を数値化しました。

割安判定のロジック

本ランキングでは、読者の皆様に直感的に理解いただけるよう、以下の2つの独自指標を用いています。

  • 平均割安額(おトク額): AI推定価格 - 販売価格
    • この数値がプラスであるほど、本来の価値よりも安く売り出されている(=お買い得)ことを意味します。
  • 平均割安率: 平均割安額 ÷ 販売価格
    • 販売価格に対して、何%分「割安」な状態で市場に放置されているかを示す指標です。

2. 【価格帯別】今週の割安エリア・ランキング

予算別に「どこに掘り出し物が多いのか」を13,739件の母集団から分析した結果、エリアごとに鮮明なコントラストが浮かび上がりました。

① エントリー層(〜5,000万円)

都心回帰の流れの中で手が届きやすいこの価格帯では、意外な「都心区」がランクインしています。

  1. 第1位:渋谷区(平均割安率:15.74%)
  2. 第2位:葛飾区(平均割安率:15.56%)
  3. 第3位:荒川区(平均割安率:15.26%)

【分析】 渋谷区が1位となった背景には、この価格帯の物件の多くが「築古ワンルーム」や「借地権」など、特定の条件下にあることが挙げられます。建物スペック上の資産価値に対し、住宅ローン利用が難しいなどの理由で買い手が限定されるため、価格に大きな「歪み(おトク感)」が生じている状態です。

② スタンダード層(5,000万〜8,000万円)

ファミリー層の主戦場となるこのゾーンでは、城東エリアが圧倒的な強さを見せました。

  1. 第1位:葛飾区(平均割安率:14.20%)
  2. 第2位:江戸川区(平均割安率:11.02%)
  3. 第3位:荒川区(平均割安率:6.92%)

【分析】 ここで注目すべきは、港区や中央区などの都心エリアです。この価格帯では マイナス10%以上の「割高(マイナス乖離)」 判定となっており、人気エリアでは「住む価値」以上にブランド料が乗っているのに対し、城東エリアではAI評価を販売価格が下回る「買い場」が続いています。

③ アッパーミドル層(8,000万〜1.2億円)

今回、全データの中で最も驚くべき数値が観測されたのがこの層です。

  1. 第1位:葛飾区(平均割安率:33.42%)
  2. 第2位:江戸川区(平均割安率:24.37%)

【分析】 葛飾区では、およそ 3割以上もおトク という驚異的な割安率を記録しました。駅前再開発が進み物件のスペック(広さ・設備性能)が飛躍的に向上している一方で、エリア全体のイメージからくる「価格の天井」が市場心理によって低く抑えられているため、AI査定額との間に巨大なギャップが生じています。

④ プレミアム層(1.2億円〜)

  1. 第1位:江戸川区(平均割安率:15.46%)
  2. 最下位:港区(平均割安率:-14.33% ※大幅な割高)

【分析】 1.2億円を超える物件において、港区は適正価格より2,000万円以上高い「プレミアム価格」で取引されている一方、江戸川区では希少な高額物件ほど、本来の実力より控えめな値付けがなされている傾向があります。


3. なぜ今、「城東エリア」の歪みが拡大しているのか?

13,739件の母集団から見えてきた、割安エリアの共通点は「市場の認知と実態の乖離」です。

「おトク感」の源泉は再開発の遅効性

葛飾区・江戸川区では、小岩や金町などの大規模再開発により、街の利便性が飛躍的に向上しています。AIは最新のインフラ整備状況から将来価値を織り込みますが、実際の売り手(個人)は「少し前の安かった頃の相場」や周辺の古い成約事例を意識して値付けをしてしまうため、結果として15〜33%もの大きな割安率が発生しています。

都心ブランドへの「手数料」の可視化

今回の分析で明確になったのは、港区などの人気区で物件を買うことは、物件そのものの価値に加えて「10〜15%のブランド手数料」を支払っているという事実です。投資効率や住居としてのコストパフォーマンスを重視するなら、今は間違いなく城東エリアに軍配が上がります。


4. まとめ:データで「損をしない」家探しを

今回のランキングは、あくまで収集した13,739件の平均値です。個別の物件には、修繕状況や管理体制など、数値化しにくい要因も含まれます。

しかし、この「割安率」というフィルターを通すことで、 「人気エリアで割高な買い物をさせられているのか」それとも「過小評価されているエリアで掘り出し物を見つけているのか」 を、客観的なエビデンスとして判断することが可能になります。

不動産は人生で最も高い買い物です。感情やイメージに流されず、Home Questの客観的なデータと共に、賢い選択を目指しましょう。